【漢方で更年期障害対策】

医学には西洋医学と東洋医学があり、漢方は東洋医学を代表する治療法といえます。
一つ一つの症状に対して治療を行なう西洋医学に対して、身体全体の状態を通して病気を根治しようとする東洋医学の性質を漢方は持っているのです。
ここでは、更年期障害に効果がある漢方について紹介していきます。

更年期障害に対する漢方の使い方とは?

漢方は中国発祥の伝統中国医学を基に、日本などで発達した天然由来の生薬を調合した漢方薬を使用する薬剤療法です。西洋医学とは異なる理論を持ち高い治療効果を発揮するため、多くの病に苦しむ人たちに期待されている治療法ともいえます。

漢方の特徴

漢方は西洋医学に基づく薬剤療法と大きく違う性質があります。それは、「症状だけを見るのではなく身体全体を見る」ということです。西洋医学では、症状の改善を目的とした薬剤が処方されますが、東洋医学の漢方では病気によって崩れている身体のバランスを正常に戻すことを目的に漢方薬が処方されます。このミクロとマクロの違いこそが、漢方の特徴そのものなのです。

漢方の欠点

西洋医学よりも高い効果を持つといわれる漢方にも欠点はあります。それは「個人ごとの症状を把握していないと逆効果になる」ということです。漢方は患者の症状や体質を正確に把握し、バランスの正常化に対応できる薬を処方することが肝心です。西洋医学のように「この病気にはこの薬を処方する」というマニュアルは無いのです。そのため、下手に症状に合わせて漢方薬を処方すると、狙っていた効果よりも副作用の影響が強く現れ健康を損ねてしまうということになりかねないのです。このことから漢方薬を処方してもらう場合は、漢方に精通した薬局や医者を頼るようにするのが前提条件であるといえます。

更年期に効く漢方

更年期障害は、西洋医学では女性ホルモンの分泌量の低下によって起こる疾患ではっきりとした原因がつかめない「不定愁訴」の一種として定義されています。対する東洋医学では、身体に流れるとされる気と血と水に更年期障害発症の原因を求めます。この東洋医学独自の理論が、漢方の効果に繋がっているのです。では、どのような漢方薬がどのような更年期障害の症状に効果があるのでしょうか。

虚証

更年期障害の症状として冷え性やむくみ、体力の低下などが症状として現れている場合を漢方では「虚証」といいます。虚証は血の巡りが悪くなっている為に起こっているものと考えられる為、血の巡りを正常にして水分の調整を行うのに適した「当帰芍薬散」が主に処方されます。

実証

ほてりやのぼせ、子宮筋腫などの婦人病が更年期障害の症状として現れている場合、「実証」に分類されます。実証は血の巡りが滞る「オ血」が原因になっています。実証に効果的な漢方薬としては血行を改善し婦人病に効果のある成分を配合した「桂皮茯苓丸」があります。

中間証

ほてりやのぼせに加えて、自律神経失調症や精神の不安定などが更年期障害の症状として起こっている場合は「中間証」として分類されます。中間証は虚証と実証の中間にあり、気の巡りが悪くなっていることが原因と言えます。中間証に対しては気の巡りを司る「肝」の働きを促進する「加味逍遥散」が処方されることが多いようです。

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