【バセドウ病】

身体の機能を促進させる甲状腺ホルモンは、男性ホルモンや女性ホルモンに並ぶ重要な役割を果たしています。
しかし、甲状腺ホルモンの過剰分泌は健康を損ねる恐れがあるのです。
甲状腺ホルモンを原因として発症するバセドウ病の特徴と、更年期障害との関係などを解説していきます。

バセドウ病と更年期について

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの亢進によって起こる病気で強いほてりや高血圧、精神の不安定などを引き起こします。バセドウ病は更年期障害と良く似た症状を持っているため取り違えられやすく、適切な対処が受けられないケースも少なくないようです。

バセドウ病の原因

バセドウ病は、身体の機能が衰えるのではなく高まることによって起こる病気です。喉にある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、体温の向上などに関わる基礎代謝を促進する働きを持っていますが、何らかの原因によって甲状腺ホルモンが過剰分泌されることによってバセドウ病の症状が現れるようになります。バセドウ病の発病原因としては過労やストレスなどが考えられます。

バセドウ病の症状

バセドウ病の主な症状としては、体温の上昇や発汗過多、食欲の亢進と体重減少、高血圧や精神の不安定などが見られます。バセドウ病の最も特徴的な症状としては、眼球の突出があります。眼球が眼窩から前にせり出してくるため、眼球に必要な血流が確保できなくなって視力の低下などを引き起こすことがあります。バセドウ病の症状が進行すると、甲状腺クリーゼという合併症を引き起こします。この甲状腺クリーゼはバセドウ病よりも重い甲状腺の亢進を引き起こす病気で、下痢や嘔吐などを引き起こし時には意識障害や心房細動など命に関わる症状に発展するのです。

バセドウ病と更年期障害

バセドウ病は、更年期障害と取り違われることが多い病気と言えます。更年期障害に見られる高血圧や高熱、精神の不安定などはバセドウ病にも共通する症状であることや、バセドウ病も更年期障害も女性に多く見られる病気であるということなどが原因になっていると言えます。そのため、通常の問診だけでは完全に区別が付けられず見過ごされてしまうことも少なくないのです。しかし、更年期障害と違いバセドウ病は、甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素の量を検査することで正確に診断することが出来ます。もしも、更年期障害が疑われる症状が表れた場合は、バセドウ病の検査も並行して行うべきといえます。

バセドウ病の治療

バセドウ病の治療は、病気の原因になっている甲状腺ホルモンの分泌量を抑制することを目的に行われます。基本的には、甲状腺の働きを抑える抗甲状腺薬の投与を行う薬剤療法で治療を進めますが、副作用として白血球が減少する無顆粒球症が発症する場合があります。無顆粒球症が起こった場合は、ヨウ素の同位体を使って甲状腺細胞の減数治療や甲状腺の切除によって直接甲状腺に手を加える手法を使います。

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