【高血圧】

血液を全身の隅々に送り込む為には、一定値以上の血圧が必要となります。
しかし、血圧が強くなりすぎると血管の損傷の原因となり、様々な病気を起こす恐れがあります。
病気の元となる高血圧は、更年期障害によって引き起こされることがある疾患の一つなのです。
ここでは高血圧と更年期障害について解説していきます。

高血圧と更年期障害

血圧が正常値よりも高くなる高血圧は、生活習慣病と合併すると脳卒中などの脳血管障害を引き起こす恐れがある疾患です。高血圧は、更年期障害の症状の一つでもあるため多くの人を悩ませる疾患となりうるものといえます。

更年期障害による高血圧

更年期障害を原因とする高血圧は、更年期障害から起こる自律神経失調症が大本の原因となっています。自律神経は、意識的に機能を調節できない不随意の身体機能を随時調節する神経系ですが、多大なストレスやホルモンバランスの乱れに晒されると正常に働かなくなることが多々あります。更年期障害自体がホルモンバランスの乱れを原因としているため、自律神経失調症を起こしやすくなっているのです。

高血圧の定義

高血圧として認定される血圧の数値は、「上が140以上、下が90以上を常時維持した状態」と定義されています。正常値とされているのが「上が130以下、下が85以下」で、一時的に血圧が高まっても高血圧ではないと見做されます。

高血圧から起こる病気

高血圧は血液を全身に送る為の血流が非常に強い状態で、血液の通り道である血管の内壁を傷つけてしまうことが度々あります。損傷した血管の内部は自然に再生していきますが、高血圧が続くと治癒と損傷を繰り返すことになります。損傷と治癒を繰り返した血管の内壁には「アテローム」と呼ばれる粥状の組織が出来てしまいます。アテロームは、動脈硬化の原因となる性質を持っていて、血流を阻害して脳梗塞などの原因になることがあります。また、高血圧は毛細血管を損傷することが多く、脳卒中などの原因にもなります。これらの高血圧を原因とする脳血管障害は、高血圧が糖尿病などの生活習慣病と合併した場合に発病リスクが高まる性質を持っています。

高血圧の注意点

高血圧を起こしている状態は、血管の病気を起こしやすい状態でもあります。トイレなどで強くいきむだけでも脳卒中が起きてしまうこともしばしばです。そして更年期障害は高血圧以外の疾患や病気を引き起こす恐れがあるため、最悪の事態に発展する可能性が高いといえます。そのため、更年期障害と高血圧を自覚した場合はなるべく早急に医師の診察を受けて適切な治療を受けるべきです。

高血圧の治療

通常の高血圧の治療では、カルシウム拮抗薬を中心とする血圧降下剤の投与が行われますが、更年期障害を原因とする高血圧に対してカルシウム拮抗薬を投与すると頭痛などの副作用が現れてしまうという難点があります。そのため、更年期障害からの高血圧に対しては抗うつ剤やホルモン投与を行う治療法が一般的になっています。また、薬剤療法と同時に食生活などの生活習慣を改善する方法も効果的です。

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